安本紘基

安本 紘基

デジタル機能本部 2020年入社

大企業のフィジカルを活かし、
社会の変化に寄り添ったシステム設計を実現

前職では商社系SIerのネットワークエンジニアやソリューション営業として顧客目線でのシステム提供に尽力してきたほか、HR Techベンチャーで開発・プロダクトマネジメントを担当し、主力サービスのグロースを担ってきた。コロナ禍でインフラとしての重要度が増す物流業界に注目するようになり、自身のスキルを大手企業で発揮したいという思いからヤマトグループに入社した。
変化する「物流」の価値。ヤマトがつくるのは100年続くサービス
物流業界は、新型コロナウイルス感染症の影響で大きな分岐点を迎えました。これまでの物流は、不特定多数の個人から個人、店舗から消費者へものを送ることが主流でしたが、人々の往来や接触が制限される中で「誰かが荷物を届けてくれる」というプラスアルファの価値が再認識されたと感じています。電気や水道のように、物流も人々の生活にとって必要不可欠な社会インフラの一員となり、当社のセールスドライバーの存在は今後も大切な経営資源になっていくはずです。そうしたフィジカルな資源をデジタルの力で支えるために、当社はいまデジタルとデータ・ドリブン経営に注力しています。常に立ち上がる様々なプロジェクトにシステムアーキテクトとして参画し、システム設計や既存設計の改良に向けた評価などを行うのが私たちの役割です。想定される開発期間の中で、事業部の要望に沿いながら保守性やコストメリットの高いシステムを構築していくことが求められています。
「フィジカルとデジタルが融合し、送りたいときに荷物が送れて、欲しいときに荷物が受け取れる」という世界が私たちの目指す未来です。当社のサービスは、10年、100年続くものでなければなりません。ベンチャー企業のようなスピード感や革新さを持ちながらも、多くの人に継続してご利用いただくことを前提にシステムを設計する必要があります。
システムで現場の活躍を支える。求められる24時間365日の信頼性
私たちのチームが携わる企画は多岐に渡ります。例えば、タワーマンションなどオートロックの建物に住んでいるお客さまの置き配ニーズに応えるために、居住者の許可があれば一度だけオートロックを解除できるデジタルキーをセールスドライバーに発行するシステムを設計・開発し、実証実験を進めています。また、EC分野では日々商品を発送する大手ECサイトのお客さまとのやり取りをより円滑にするために、各社の特長に合わせた連携ができる共通のAPI基盤を設計・開発中です。さまざまなお客さまに対応できる柔軟な基盤を用意するとともに、新規参入が増加する中で新たなお客さまとも連携しやすい環境を整えています。そのほかにも、常に最適な配達ルートを自動で計算・提案するシステムを作成し、セールスドライバーの現場知識を踏まえて順路を決められるようにするなど、当社のフィジカルである「現場の活躍」をサポートするプロジェクトが進んでいます。
こうしたシステムにおいて大切なのは、エンドユーザーが利用したいタイミングで確実に利用できる信頼性のあるシステムであること、そして過不足のない最適な設計によってコストメリットを出すことです。24時間365日、コンビニで荷物を出せることは当たり前になっていますが、それはシステムが安定して動き続けていることが大前提です。荷物を出せない、届かないという体験は、ユーザーを失ってしまうことにつながるため、少しでも利用者にとってより良いサービスに感じていただけるよう努力を続けています。
安本 紘基
ヤマトが誇る「人の力」。デジタルとの融合で未来が広がる
物流について事前に勉強もしてきましたが、実際に現場を見なければわからないことだらけです。例えば、物流倉庫では配達目的地ごとに荷物の整理が行われ、担当者に引き渡されていると考えていましたが、実際に物流倉庫を見学させてもらうと、そこでは機械と人間とシステムが複雑に絡み合い、非常に難易度の高い運用が行われていたのです。どの荷物をどれほどトラックに運ぶのか、その際にルートやタイミングはどう選ぶのか。一部自動化も進んではいるものの、現場で働く多くの人間が判断しなければならない洗練された作業です。高度な判断はAIではとても代替できないもので、これこそが当社が持つフィジカルの強さであり、そこにデジタルによるサポートを組み合わせることで非常に大きな可能性が開けると感じました。
今後、ますます働き手の確保が難しくなる中で、当社の強みである人の力を必要な領域に集中させるためには、新たなリソースも必要になります。個人的には自動配送についても実現したいと考えており、ロボットやドローンが自宅に荷物を運んでくる未来は、想像していてワクワクします。ユーザー目線で構築したシステムを通して新たなサービスが実現すれば、自分もサービスを享受できる。それこそが、取り扱う荷物の数もユーザーの数も膨大な当社で働く面白さかもしれません。